このドキュメントに関する訂正や追加情報がありましたら、 森田祐二< e-mail > までご連絡ください。
・MCC の生い立ちについて
Micro CADAM のベースであるCADAM がリリ-スされたのは1964年、
Lockheed社において L1011, U2, SR71 Blackbird などの開発に使用された。
Micro CADAM は、1985年にCadam System Company(CSC) とKawasaki Heavey Industries によって
IBM5550用としてリリースされたのが始まり。MCC は1987年にリリースされた。
・MCC に関する書籍について
洋書ですが、下記の本の入手が可能です。
USING MICRO CADAM by T.Daniel Smyth, SILVER PUBLISHING, 1993
A complete Reference and User Guide for one of the World's Most Productive CAD Programs
SILVER PUBLISHING
http://home.istar.ca/~silverpb/
e-mail: silverpb@istar.ca
MCC のすべてのコマンドとそのコンセプトが解説されています。
経験者のためのリファレンスマニュアルとして、
また初心者のためのパワフルなトレーニングガイドとして利用できます。
ボクがComputer Literacy(online bookshop) より98年7月に入手したものは、
1996年度版のThird Edition で$54.95 でした。
Computer Literacy
URL: http://www.clbooks.com/
e-mail: contact-us@clbools.com
・MCC の入手方法
MICROCADAM, Inc. のWebpage から入手することができます、
また、"USING MICRO CADAM" にもMCC の入ったFD が附属しています。
http://www.microcadam.com/cornerstone/
・Q387 以外のmath coprocessor emulator はありませんか
MICRO CADAM FREE SOFTWAREF に添付されているShareware のQ387 には、
プロテクトがかかっているので20分間の評価しかできません。
「Simtel MSDOS CDROM Oct. 1993」に入っていた、Ron Kimball さんのEM87 にはこのような制限はありません。
ただし、こちらもShareWare です。
# とても有用なソフトなので、ドネーションとして$5 のInternational Postal Money Order を
# 送付したのですが、宛先不明で戻ってきてしまいました。(1998年のことでしたぁ :-)
EM87V1_3.ZIP 8087 math coprocessor emulator for AT or 386
・mcopt でUunits を "mm" に変更できないのですが
設定を変更する方法はわかりませんが、
テンプレートとなる図面ファイルを作成すれば、その設定を共有することができます。
この方法は、色の設定についても有用でしょう。
ボクの使っているものを参考までに書き出してみます。
設定は使用環境によって様々でしょう。また、この設定が正しいわけではありません。
[ ] 内は、デフォルト値です。
View Convention: 3rd [3rd]
Grid Spacing: 10 [0.3937]
Symbol Function Dot Radius: 0.5 [0.039370]
Symbol Function Triangle Width: 8 [0.314961]
Symbol Function Rectangle Width: 10 [0.393701]
Symbol Function Rectangle Height: 5 [0.196850]
Dimension Decimal Places: 2 [3]
Angular Dimension Flag: -2 [-3]
Dimension Standard: 2 [1]
Dimension Text Height: 3.2 [0.164062]
Dimension Overshoot Length: 1.5 [0.090000]
Length of Tail on Flipped Dimension: 6.3 [0.025000]
Distance at which Dimension Line Plips: 10 [0.390000]
Gap on Extension Line in Dimension: 0.5 [0.100000]
Gap Code: 5 [5]
Radius of Dot on Dimension: 1 [0.050000]
Default Character Height: 4 [0.164062]
Default Character Width: 2.8 [0.117188]
Default Horizontal Character Spacing: 4 [0.164062]
Default Vertical Character Spacing: 6 [0.246094]
・Detail を消去した場合、Detail# はどう変化するのでしょうか
(99/02/28)
Detail を消去することによってできたDetail# の空きは、
図面の再ロード時に再編成されます。“空き”以降のDetail# が繰り上がります。
・Detail のPivot を変更するとDitto の位置がずれるのですが
(99/02/28)
Detail におけるPivot の変更は、“Ditto 済のDitto”にも反映されるので
注意が必要です。
“Ditto 済のDitto”はそのままで、Detail に新たなPivot を設定したいときは、
Detail をコピーして新しいDetail を作り、それをDitto します。
一方、Detail におけるLever Point の変更は、
次に作成するDitto に反映されるだけで“Ditto 済のDitto”には影響がありません。
・ユーザー座標を使うことは可能ですか
[Origin] にて可能です。([Origin] は、"FKey Origin" のこと、以下同様)
・MCC にはレイヤーという概念がないのでしょうか
[Auxview/Start/Orthographic] で作成するOrthographic View が
レイヤーに相当しますが、
[Detail/Start] で作成するDetail Page というものもあります。
Detail Page は、Orthographic View に[Detail/Ditto] することで
図面上に可視化されます。
標準のOrthographic View である"View PV" のほかに、
Orthographic View とDetail Page をあわせて63ヶ設定することができます。
・図形のグループ化(複合図形)はできますか
[Detail] を使うことで可能です。グループ化した図形は、
[Detail/Ditto] または[Detail/Use] を使って参照ならびにコピーして使います。
・エレメントをコピーする機能が見当たらないようですが
[Group/Mirror],[Group/Translate], [Offset] などを使います。
異なる図面間でのコピーには[Detail/Transfer] を使います。
Orthographic View やDetail PageからDetail Page へのコピーには、
[Detail/Copy] を使います。
・既存の線を指定位置まで伸ばす"Extend"のような機能がないのでが
これは[Corner] 、[Relimit] で代用が可能です。
・正面図と側面図の関係はどのようになっていますか
[Auxview] を利用することで、
正面図と側面図をそれぞれ別のOrthographic View に書き込み
二つの図面に関連性をもたせた作図をおこないます。
Orthographic View ごとに名前をつけることができますが、
"View PV" の名前は固定されています。
・詳細図を書くことはできますか
Detail にある詳細部分を、詳細図用に用意したOrthographic View から
[Detail/Ditto] または[Detail/Use] することができます。
Orthographic View ごとに倍率を設定することがでます。
・特殊記号の入力方法を教えて下さい
φ([Dim/Dia] では標準で使用可能): "{" で入力することができる。
°(度): "!" (USING MICRO CADAM 22-11)
±: [Alt] + "241"
[Alt]キーを押しながらテンキーで数字を入力する“拡張文字入力”を使います。 (USING MICRO CADAM 22-13)
・寸法値をカッコ寸法にすることはできますか
[Dim/Chg/Text] にて "( 123 )" というように入力すれば可能です。
寸法値の前後にスペースが必要です。
・寸法値に公差を入れる方法はありますか
[Dim/Chg/Text] にて"123 [+0.05$-0.05]" というように入力すれば可能です。
"[", "]" は、Half Height の文字を指定し、"$" は改行を表わします。
寸法値の後にスペースが必要です。
・表題欄の標準フォーマットについて教えて下さい
Starter Formats というサンプルファイルをみると、
"View 99" に枠データなどがスケール1/1 で[Detail/Ditto] されています。